歯周病は歯の表面にプラーク(歯垢)が付着し、プラークに含まれる歯周病菌と呼ばれる細菌が、歯と歯肉の間の「歯周ポケット」に入り込んで毒素を出し、炎症を起こしたり、歯を支える歯槽骨という骨を溶かしてしまう病気です。
歯周病はジワジワとゆっくり進行していく病気ですが、初期の歯周病では痛みなどの自覚症状がなく、歯周病になっているのに気づかない人が大半です。
しかし放置しておくと、どんどん歯周ポケットの深さが増して更にプラークが溜まり易くなり、普通の歯磨きではプラークを取り除くことができなくなります。気づいた時には手遅れで、抜歯や手術が必要になる場合もあります。
歯周病を引き起こす歯周病菌には、組織を破壊する力を持つ物質や白血球などを破壊する毒素を持っているものがあります。
その菌が歯肉の炎症を引き起こすわけですが、最近の研究で歯周病菌の中の物質や毒素が全身に広がる危険性があることがわかってきました。
歯周病になると、歯への悪影響だけでなく、誤嚥性肺炎や血栓、動脈硬化などの病気を引き起こしやすくなったり、糖尿病の悪化、妊婦では低体重児や早産の原因ともなるなど、体全体の健康へ影響があると言われております。
1.軽度歯周病 (歯肉炎) | 歯と歯茎の間に汚れがたまって炎症が起き、「歯周ポケット」という溝ができます。 |
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2.軽度歯周炎 | 「歯周ポケット」が深くなり、歯を支えている「歯槽骨」が溶け始め、ブラッシングで出血がみられます。 |
3.中等度歯周炎 | 炎症・歯周ポケットの深さ共に進行し、歯肉や歯茎が腫れ、歯槽骨が後退するので歯がグラグラし始めます。 |
重度歯周炎 | 歯のぐらつきがひどい状態です。出血や膿みがあり、歯茎の色が赤や紫色になります。歯の隙間が広がり、物が挟まりやすくなり最悪の場合、抜歯や手術ということもあります。 |
◆歯周ポケット
歯と歯ぐきの間の溝の深さを測定します。
・深さ2mm以内=健康な歯茎
・3~5mm=中程度の歯周病
・6mm以上=重度の歯周病と診断されます。
◆歯の動揺度
ピンセットで歯を揺らしてグラグラしていないか検査します。ぐらつきが大きい場合は、歯周病によって歯槽骨(歯を支える骨)が吸収されていることが考えられます。
◆歯ぐきの状態
歯ぐきの色や腫れ、出血の有無をチェックします。健康な歯ぐきはきれいなピンク色で引き締まっていますが、炎症が起きると赤みを帯び、ブヨブヨしています。
◆顎の骨の状態
歯の動揺が大きく歯槽骨(歯を支える骨)の吸収が考えられる場合など、場合によってはX線写真などでの更に詳しい検査が必要なこともあります。
・治療前は全体的に歯肉が赤紫色になり、 所々に腫れあがった炎症がみられました。 治療後は歯肉も健康的なピンク色になり、炎症も消えます。歯のぐらつきも治まりました。
アクセス | *JR大崎駅 南改札口より徒歩4~5分。
北品川ホームス店舗棟2階 伊藤内科隣です。 *大崎駅・南改札口を出て、ゲートシティ大崎内に入り 1階ドコモショップ横の出口より出て、正面が森永橋です。 |
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